特定エリアで複数店舗を展開する大手小売店に対する、インバウンドプロモーション支援事例をご紹介します。
激化するインバウンド獲得競争のなかで春節(旧正月)の需要を確実に取り込むべく、 Onwordsの台湾市場へのリーチ力とWAmazingの保有データを組み合わせた施策を実施しました。旅行前の「旅マエ」層へ的確にアプローチし、クーポン利用件数が大幅に増加したターゲティング戦略の裏側を解説します。
主要観光エリアでの競争激化と春節需要の取り込み
同社が店舗を展開する主要観光エリアでは、近年大型競合店舗の出店が相次いでおり、訪日客の獲得競争が激しさを増していました。
こうした市場環境のなか、目前に迫る春節(旧正月)のインバウンド需要をいかに自社店舗へ惹きつけるかが重要なテーマとなっていました。単なる認知拡大にとどまらず、実際の来店を促し、店舗売上の最大化に直結する実効性の高いプロモーション施策を構築することが求められていたのです。
「旅ナカ」から「旅マエ」へ。旅行前行動に着目した戦略転換

当初は、旅行中のユーザーを対象とした「旅ナカ配信」を中心に広告運用を行っていました。しかしMeta広告の分析から見えてきたのは、旅行者の多くが訪日前の段階で情報収集を行い、気になった投稿を“保存”して現地で活用しているという行動特性です。
そこで配信対象を旅行前ユーザーへ拡大。WAmazingのOTAデータも活用しながら、訪日旅行への関心度が高い層へターゲティングを行いました。
また、投稿内容も単なる認知訴求ではなく、「後から見返しやすい」実用性を意識した構成へ変更。保存行動を起点とした来店導線の構築を図りました。
“あとで見返したくなる”コンテンツ設計
施策では、日本在住の台湾人KOLを起用。現地ユーザー視点で、「日本限定商品」や「旅行中に購入したい人気アイテム」を紹介しました。
リール動画やフィード投稿を中心に、旅行中の買い物時に参考にしやすい情報設計を行い、Metaのパートナーシップ広告として配信。あわせて、免税情報やクーポン情報も整理して訴求しました。
結果として、広告経由の保存数が増加し、旅行前の段階で店舗情報を保存しているユーザー行動が確認されました。
クーポン利用14.5倍。旅マエ訴求が来店行動を後押し
旅ナカ中心だった広告配信を、WAmazingデータを活用した旅マエ訴求へ切り替えたことで、訪日意欲の高い層へのリーチが可能となりました。
SNS上の反応も大きく改善し、特に保存数は約3.8倍に増加。従来は限定的だったシェア行動も一定数発生。クーポン利用売上の1日平均は約12.1倍、利用件数の1日平均は約14.5倍となりました。
旅行前の段階で、 「限定商品」「免税」「クーポン」といった、保存・想起しやすい情報を整理して届けたことが、来店時の購買行動を後押しする結果につながったと考えています。