韓国の祝日カレンダー2026|連休と訪日韓国人トレンド

  • インバウンド基礎知識

公開日: 2026/07/27

訪日韓国人への対応を始めたいと思っても、いつ準備すればよいのか分からないという事業者は少なくありません。

韓国市場は日本に近く、短期旅行やリピーターが多い一方で、祝日や連休の動きに需要が大きく左右されます。特に韓国の旧正月であるソルラル、秋の大型名節であるチュソクは、商業施設、宿泊、体験、小売にとって見逃せない集客タイミングです。

この記事では、2026年(令和8年)時点で確認できる韓国の祝日カレンダーと、訪日韓国人の旅行時期を実務目線で整理します。初めてインバウンド対応に取り組む事業者でも、次に何を準備すべきか分かる内容にしました。

1. 韓国の祝日を把握することが訪日対応の第一歩です

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韓国人旅行者は、週末に1日から2日を足した短期訪日を組みやすい市場です。飛行時間が短く、航空路線も多いため、長期休暇だけでなく、金曜出発や月曜帰国の需要も発生しやすい特徴があります。

日本政府観光局の訪日外客統計では、2025年の訪日韓国人数は約946万人で、国・地域別で最大規模の市場でした。さらに2026年1月から5月も韓国は主要市場の上位を維持し、5月単月では約95万人が訪日しています。(JNTO:訪日外客統計)

消費面でも存在感は高まっています。観光庁のインバウンド消費動向調査によると、2026年1-3月期の訪日外国人旅行消費額は約2兆3,373億円で、韓国は3,179億円、構成比13.6%でした。(観光庁:インバウンド消費動向調査)

ただし、韓国市場は単価だけで見ると欧米豪より低く見える場合があります。重要なのは、一度きりの高額消費よりも、近距離市場ならではの来訪頻度、回遊、口コミ、再訪を設計することです。

そのため、まず取り組むべきことは広告出稿ではありません。韓国の祝日と連休を把握し、自社の繁忙日、在庫、人員、韓国語案内を前倒しで整えることです。

2. 韓国の祝日カレンダー2026を確認しましょう

2026年の韓国の祝日は、韓国関税庁のKorean National Holidaysなどで公表されています。実務では、韓国の公休日制度に関する根拠として、国家法令情報センターの관공서의 공휴일에 관한 규정도あわせて確認すると安心です。

日付曜日祝日・休業日の名称訪日対応の見方
1月1日新正月年始の短期旅行に注意
2月16日から18日月~水ソルラル、韓国の旧正月週末と合わせて大型化しやすい
3月2日三一節の振替休日週末連休として動きやすい
5月1日労働節金曜休みで短期旅行化しやすい
5月5日こどもの日家族旅行や近距離旅行に注意
5月25日釈迦誕生日の振替休日週末連休として狙いやすい
6月3日選挙日平日単独のため分散需要に注意
7月17日制憲節金曜休みで週末旅行化しやすい
8月17日光復節の振替休日夏休み後半の山になりやすい
9月24日から26日木~土チュソク、秋夕週末と合わせて強い旅行時期
10月5日開天節の振替休日10月前半の連休需要に注意
10月9日ハングルの日金曜休みで再び短期旅行化
12月25日クリスマス年末旅行の入口になりやすい

祝日は、臨時公休日や振替休日の扱いが変更されることがあります。販促や宿泊料金、体験商品の販売開始前には、Korea Customs ServiceのKorean National Holidays、国家法令情報センターの관공서의 공휴일에 관한 규정を確認してください。

3. ソルラルとチュソクは特に重要な旅行時期です

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3-1. ソルラルは家族行事と海外旅行が重なる時期です

韓国の旧正月であるソルラルは、韓国では家族や親族と過ごす大切な名節です。2026年は2月16日から18日がソルラル休暇で、直前の土日を含めると5日程度の休みを作りやすい並びです。

この時期の訪日では、雪、温泉、冬の景色、買物、都市滞在の需要が出やすくなります。商業施設や小売では、冬物処分だけでなく、韓国語で分かるギフト、コスメ、キャラクター商品、地域限定品の訴求が有効です。

宿泊や体験事業者は、家族連れだけでなく、友人同士、カップル、一人旅も想定しておく必要があります。韓国市場は旅行判断が比較的早い層と、直前予約の層が混在するため、販売期間を一度で終わらせないことが大切です。

3-2. 5月は小さな連休が複数生まれます

2026年5月は、5月1日の労働節、5月5日のこどもの日、5月25日の釈迦誕生日の振替休日があります。大型連休ではありませんが、金曜休みや月曜休みを使った2泊3日、3泊4日の訪日が組みやすい月です。

ここで重要なのは、1回の大きなキャンペーンよりも、週ごとに小さな山を作ることです。商業施設なら週末限定の韓国語クーポン、宿泊なら金曜到着と月曜出発のプラン、体験なら午前と夕方の短時間枠を整えると動きやすくなります。

5月は新緑、花、屋外アクティビティとの相性も良い時期です。飲食以外の事業者であれば、フォトスポット、地域散策、クラフト体験、レンタル用品、免税対応商品の組み合わせを考えるとよいでしょう。

3-3. チュソクは2026年後半最大の山です

チュソクは韓国の秋夕で、ソルラルと並ぶ大きな名節です。2026年は9月24日から26日が休みで、日曜を含めると4日程度の連休になります。

この時期は、秋の旅行、買物、地方周遊、温泉、自然景観との相性が高まります。9月下旬は日本の三連休や紅葉本番とは少しずれる地域も多く、混雑を分散しながら韓国市場を取り込める可能性があります。

ただし、チュソクは韓国内でも帰省や家族行事があるため、すべての人が海外へ出るわけではありません。過度な需要予測ではなく、航空便がある地域、過去に韓国語口コミがある施設、短期滞在に向く商品から優先して準備するのが現実的です。

3-4. 10月前半と年末も短期訪日の候補です

2026年10月は、10月5日の開天節振替休日と10月9日のハングルの日があり、前半に休みが分散します。連続した大型連休ではありませんが、休暇を追加して旅行する層が出る可能性があります。

12月25日のクリスマスは金曜日です。年末年始の訪日需要に接続しやすいため、宿泊や小売は12月中旬から韓国語案内を整え、配送、在庫、営業時間、返品条件を明確にしておくと安心です。

4. 国内事業者が連休前に準備すべきこと

4-1. まずは自社の韓国市場カレンダーを作ります

最初に行うべきことは、韓国の祝日を自社の営業カレンダーに重ねることです。難しい分析ツールは不要です。スプレッドシートに、韓国祝日、日本の祝日、自社繁忙日、在庫締切、人員計画を書き込みます。

次に、各祝日の4週間前、2週間前、前週にやることを決めます。4週間前は販売ページと韓国語案内の確認、2週間前は在庫と人員の確定、前週はSNS投稿、館内掲示、FAQの更新に使います。

商業施設なら、韓国語フロアマップ、免税カウンターの場所、決済手段、営業時間を目立つ場所に出します。宿泊なら、チェックイン時間、荷物預かり、最寄り駅からの行き方、深夜到着時の対応を韓国語で明記します。

体験事業者なら、所要時間、集合場所、遅刻時の扱い、雨天時の対応、キャンセル条件を短く分かりやすく伝えることが重要です。韓国語が完璧でなくても、誤解が起きやすい項目から整えるだけで効果があります。

4-2. 韓国語対応は全翻訳より要点整理を優先します

初めての事業者がつまずきやすいのは、すべてを韓国語化しようとして作業が止まることです。最初は、営業時間、価格、予約方法、アクセス、支払い、キャンセル、禁止事項の7項目に絞ってください。

特に小売では、免税対象、レジの場所、パスポート提示、返品可否、配送不可の商品を分かりやすく示す必要があります。免税制度を扱う場合は、観光庁の消費税免税制度について確認し、制度変更や運用条件を自社で必ず確認してください。

宿泊では、客室備品、喫煙可否、騒音、追加料金、門限、連泊清掃のルールを明確にします。体験では、集合時間に遅れた場合の参加可否、返金条件、服装、持ち物を予約前に伝えます。

韓国語の表現は、機械翻訳だけに頼ると不自然になることがあります。売上に直結する予約画面、キャンセル規定、注意事項だけでも、韓国語話者や翻訳者に確認してもらうのが安全です。

4-3. 決済と口コミ導線を整えます

韓国人旅行者は、事前に情報を比較し、現地で口コミを確認しながら動く傾向があります。自社サイトだけでなく、地図サービス、OTA、SNS、口コミ欄に掲載されている営業時間や写真が古くないか確認してください。

決済では、国際ブランドのクレジットカード、タッチ決済、QR決済など、自社で使える手段を店頭と予約ページに明示します。使えると思って来店したのに使えないという体験は、低評価につながりやすいポイントです。

口コミ対応では、韓国語で長文返信をする必要はありません。まずは、来訪への感謝、改善点への対応、再訪を促す短い返信を継続します。トラブル投稿が出た場合は、感情的に反論せず、事実確認、謝意、改善策の順に書きます。

5. 連休時に起こりやすい失敗と対処法

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5-1. 在庫切れと行列は事前表示で不満を減らせます

韓国の連休に合わせて来店が増えると、限定商品、人気体験、荷物預かり、免税カウンターに集中が起こります。完全に防ぐことは難しいため、事前表示と代替案を準備します。

小売では、売り切れや購入制限がある商品は早めに掲示します。代替商品や近い価格帯の商品を用意しておくと、機会損失を抑えられます。商業施設では、館内の混雑しやすい場所をスタッフ間で共有しておきます。

体験事業者は、遅刻者への扱いを曖昧にしないことが重要です。連休中は交通遅延や道迷いが起こりやすいため、集合場所の写真、最寄り出口、緊急連絡先を予約完了メールに入れておきます。

5-2. キャンセル規定は予約前に見せます

訪日韓国人は短期旅行が多いため、天候、航空便、体調、同行者都合による変更が発生しやすくなります。キャンセル料が発生する時期、返金方法、日程変更の可否は、予約前と予約後の両方で示してください。

OTAを使う場合は、手数料やキャンセル規約が変更されることがあります。最新条件は各OTAの管理画面や公式ヘルプで確認し、自社サイトの表記と矛盾がないか点検します。

トラブル時は、現場スタッフに判断を丸投げしないことが大切です。返金不可、日程変更可、例外対応可の基準を社内で決め、韓国語と日本語の定型文を用意しておくと対応が安定します。

5-3. 公式情報の確認先を決めておきます

祝日や統計は、必ず一次情報を確認する習慣をつけます。韓国の祝日はKorea Customs ServiceのKorean National Holidays、制度の根拠は国家法令情報センターの관공서의 공휴일에 관한 규정を確認します。

訪日客数は日本政府観光局の訪日外客統計、消費動向は観光庁のインバウンド消費動向調査を見ます。免税を扱う場合は、観光庁の消費税免税制度についてを確認し、店頭運用とスタッフ教育に反映します。

6. 2026年後半に向けて最初にやるべきこと

2026年後半で最も優先したいのは、9月24日から26日のチュソクと、10月前半の祝日です。まずは自社の9月から10月の営業カレンダーに韓国祝日を入れ、混雑しそうな日を見える化してください。

次に、韓国語で最低限の案内を作ります。営業時間、アクセス、予約、支払い、キャンセル、免税、問い合わせの7項目を整えれば、初期対応としては十分に前進です。

最後に、売りたい商品や体験を一つに絞ります。韓国市場向けに全商品を変える必要はありません。短時間で楽しめる、写真で伝わる、持ち帰りやすい、予約しやすい商品のどれかを選び、連休前に集中的に見せることが第一歩です。

韓国の祝日カレンダー2026は、単なる日付表ではありません。訪日韓国人が動くタイミングを先読みし、現場の受け入れを整えるための実務ツールです。小さく始めても、祝日に合わせて準備を重ねれば、韓国市場への対応は確実に進められます。

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