香港からの訪日客を集客したいと考えたとき、まず確認したいのが現地の祝日と連休です。ただし、注意したいのは、祝日がある時期と、実際に訪日香港人が増える時期は必ずしも一致しないことです。
香港には旧正月やイースター、クリスマスなどまとまった休暇がある一方、訪日需要は季節や航空便、スクールホリデーなどさまざまな要因で動きます。そのため、祝日カレンダーだけを見るのではなく、
「いつ休みがあるのか」
→「実際にいつ訪日客が増えているのか」
→「自社はいつから準備を始めるべきか」
までつなげて考えることが重要です。
本記事では、2026年の香港の祝日一覧と、訪日香港人の動きを踏まえながら、集客施策を考える際に押さえておきたい時期と準備スケジュールを整理します。
1. 2026年香港の祝日・連休カレンダー

1-1. 2026年香港の祝日一覧
香港政府が公表している2026年の一般祝日は以下の通りです。
祝日情報を確認する際は、香港政府の「General holidays for 2026」を一次情報として参照するのが基本です。
| 日付 | 曜日 | 祝日名 |
|---|---|---|
| 1月1日 | 木 | 元日 |
| 2月17日 | 火 | 旧正月元日 |
| 2月18日 | 水 | 旧正月2日目 |
| 2月19日 | 木 | 旧正月3日目 |
| 4月3日 | 金 | グッドフライデー |
| 4月4日 | 土 | グッドフライデー翌日 |
| 4月6日 | 月 | 清明節翌日(振替休日) |
| 4月7日 | 火 | イースターマンデー翌日(振替休日) |
| 5月1日 | 金 | 労働節 |
| 5月25日 | 月 | 仏誕翌日(振替休日) |
| 6月19日 | 金 | 端午節 |
| 7月1日 | 水 | 香港特別行政区成立記念日 |
| 9月26日 | 土 | 中秋節翌日(振替休日) |
| 10月1日 | 木 | 国慶節 |
| 10月19日 | 月 | 重陽節翌日(振替休日) |
| 12月25日 | 金 | クリスマス |
| 12月26日 | 土 | The first weekday after Christmas Day |
香港市場を見る際は、祝日の日付そのものだけでなく、前後の土日や休暇を組み合わせたときに、どの程度まとまった旅行日程を組めるかを確認することが重要です。
1-2. 2026年に特に押さえておきたい3つの連休
2026年の香港市場を考えるうえで、特に押さえておきたいのが以下の3つです。
旧正月|2月17日〜19日
2026年の旧正月は、2月17日から19日です。前後の土日や有給休暇を組み合わせることで、まとまった休暇を取得できる可能性があります。ただし、「旧正月=年間最大の訪日需要期」とは限りません。
旧正月は香港市場にとって重要な休暇のひとつですが、実際に訪日客数が最も多い時期は、年によって異なります。そのため、旧正月だけを見て年間の販促計画を組むのではなく、月別の訪日客数と合わせて見る必要があります。
イースター|4月3日〜7日周辺
2026年は4月3日のグッドフライデーから、4月7日周辺まで祝日が続きます。香港ではイースターもまとまった休暇を取りやすい時期のひとつです。
日本では桜シーズンと重なる可能性もあるため、春の訪日需要を考える際に確認しておきたいタイミングです。
クリスマス〜年末|12月25日以降
香港市場では、クリスマスから年末にかけても訪日需要が動く重要な時期です。
2025年は、香港からの訪日客数が12月に年間ピークとなっています。また、香港市場では近年、12月の訪日客数が高い傾向が見られます。
2. 香港の祝日と訪日需要は必ずしも一致しない
2-1. 旧正月だけを見ない。香港は3年連続で12月が訪日ピーク
香港には旧正月の連休がありますが、実際の訪日需要を見ると、旧正月の時期が年間最大のピークとは限りません。
日本政府観光局(JNTO)の月別訪日外客数を見ると、2023年・2024年・2025年はいずれも、香港からの訪日客数は12月が年間最多となっています。

※JNTOの訪日外客数よりOnwordsが作成
※~2025年の数値は確定値、2026年の数値は暫定値
一方で、1〜2月の訪日客数は年によって動きが異なります。旧正月は香港にとって重要な休暇のひとつですが、「旧正月だから訪日需要が最大になる」とは限らないことが分かります。
そのため香港向けの年間施策を考える際は、旧正月だけに予算や施策を集中させるのではなく、実際の月別訪日需要を見ながら重点時期を決めることが重要です。
2-2. 夏にも需要の山があり、年間で複数の機会がある
月別推移を見ると、香港からの訪日は12月だけに集中しているわけではありません。2024年は7〜8月に訪日客数が増えており、2025年も夏に一定の需要が見られます。
一方、4月は年によって訪日客数の動きに差があり、イースターがあるからといって毎年同じように需要が高まるわけではありません。
つまり香港市場では、旧正月、夏休み、クリスマス・年末など、年間を通じて複数の旅行機会があると捉えるのが適切です。
ただし、各年の増減には航空便、休暇日程、外部要因なども影響するため、単月の前年比だけで「その時期が人気」と判断するのではなく、複数年の推移を見ることが大切です。
2-3. クリスマス〜年末は香港市場の重要な集客タイミング
3年連続で12月が訪日客数のピークとなっていることを踏まえると、香港市場ではクリスマスから年末にかけてを年間の重点時期のひとつとして考える価値があります。
2026年は12月25日が金曜日、26日が土曜日です。
年末の訪日需要を狙う場合は、12月になってから準備するのではなく、旅行計画や予約が始まる時期を考慮して、数か月前から情報発信や販売準備を進める必要があります。
自社の商品・サービスが、
- どの季節と相性がよいか
- どの時期に予約や購入が増えるか
- 香港からの既存顧客がいつ利用しているか
を確認し、重点期間を選ぶことが重要です。
3. 香港の連休から逆算する集客スケジュール
祝日が分かっても、直前になってから準備を始めては間に合わない場合があります。そのため、連休の日付から逆算して、情報発信や予約導線を整えていきます。

3-1. 数か月前|企画・情報整備
まず行いたいのは、「香港人向けに何かする」ではなく、
今回の連休で、どのような旅行者に何を選んでもらいたいのか
を決めることです。
たとえば、
- 香港から来るファミリー
- 訪日経験の多いリピーター
- 買い物を目的とする旅行者
- 地方を周遊する個人旅行者
では、必要な情報や訴求内容が異なります。
そのうえで、
- 対象商品・プラン
- 訴求する特徴
- 予約方法
- 販促期間
- 使用する情報発信チャネル
を決めます。
また、この段階で繁体字の基本情報も確認します。すべてのページを翻訳する必要はありません。
まずは、
- 施設名
- 住所
- 営業時間
- アクセス
- 料金
- 予約方法
- キャンセル条件
- 問い合わせ先
など、旅行者が利用を判断するために必要な情報を優先します。
3-2. 旅行検討が進む時期|予約・来店情報を強化
旅行日程が具体化してくる時期には、認知だけでなく、比較・予約につながる情報を増やします。
たとえば宿泊施設なら、
- 空室状況
- 宿泊プラン
- アクセス
- 荷物預かり
- チェックイン方法
体験施設なら、
- 開催日
- 開始時間
- 所要時間
- 料金
- 予約方法
- キャンセル条件
商業施設・小売店なら、
- 営業時間
- 限定商品
- 在庫情報
- 免税対応
- キャンペーン条件
などです。
ここで重要なのは、単に「香港の連休なのでキャンペーンを行う」ことではありません。旅行者が、「この旅行で行くかどうか」を判断できる情報を用意することです。
3-3. 直前〜滞在中|最新情報を更新
訪日直前から滞在中は、新しい魅力を伝えるだけでなく、今必要な情報を正しく出すことが重要です。
たとえば、
- 営業時間変更
- 臨時休業
- 空室・残席
- 商品在庫
- 交通情報
- 天候による変更
- キャンペーン終了情報
などです。
Webサイト、Googleビジネスプロフィール、SNS、予約ページなど、旅行者が確認しそうな場所の情報を更新します。特に連休や繁忙期は、通常営業時と異なることも多いため、古い情報を残さないよう注意が必要です。
4. 香港の連休前に最低限確認したい情報
香港向け施策を始める際に、すべての情報を一度に整える必要はありません。まずは、旅行者が「利用できるかどうか」を判断するための情報から確認します。
営業情報
- 営業時間
- 休業日
- 連休中の特別営業時間
アクセス
- 住所
- 最寄り駅
- 駅からの移動方法
- 駐車場の有無
予約
- 予約の必要性
- 予約方法
- 当日利用の可否
- キャンセル条件
料金・決済
- 料金
- 支払い方法
- 免税対応の有無
- 追加料金の有無
利用条件
- 所要時間
- 年齢制限
- 持ち物
- 雨天時の対応
問い合わせ
- 連絡先
- 対応可能な言語
- 緊急時の連絡方法
この情報が揃っていれば、旅行者自身が「自分の旅行日程に組み込めるか」を判断しやすくなります。
5. まとめ|祝日だけでなく「実際にいつ動いているか」を見る

2026年の香港市場では、
- 2月の旧正月
- 4月のイースター
- 夏休み
- 12月のクリスマス〜年末
など、年間を通じて複数の旅行機会があります。
ただし、
祝日がある=その時期が最大の訪日需要期
とは限りません。
香港市場では、旧正月だけを見るのではなく、月別の訪日客数や自社の予約・来店実績を合わせて見ることが重要です。
まずは、
- 香港の祝日を年間カレンダーに入れる
- 過去の訪日客数と自社データを確認する
- 狙う時期を決める
- 3か月前から情報整備を始める
- 直前には最新情報へ更新する
という流れで準備するとよいでしょう。
「香港の祝日に合わせて何かやる」ことを目的にするのではなく、香港からの旅行者が実際に動くタイミングを見極め、その時期に自社が選ばれるための情報を整えることが重要です。
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